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こんにちは
セントサービス株式会社スタッフの佐藤聖史です。

今回は文章の書き方、特に文章を書くときの形式・フォーマットについての2つの考え方(演繹法と帰納法)について書いていこうと思います。確か、以前にも文章の形について書いたことがある気がします。

文章の形を意識すると、ライティングの力はぐんぐん伸びますね!

今回は、もう少し具体的に、文章の形について書いていきますね。特にビジネス文章を書くときに役に立つと思います。もちろん、ビジネス文章以外でも役に立つ内容でもあります。

 

 

 池上彰さんの著書『伝える力』の内容を用いつつ、ほかのサイトの記事も参考にして書いていきます。

 

演繹法と帰納法

 今回は文章を書くときに形を決めることについて書いていきます。この時に、論理学の考え方である演繹法と帰納法というものを使って考えていきます。

 この記事では、この2つの考え方をふんだんに使っていきますので、まずは演繹法と帰納法の2つの考え方について説明していきますね。

 

演繹法とは

まずは演繹法から説明していきますね。

演繹法とは一つの一般論・結論を先に述べて前提として具体的な結論を導く方法です。

「演繹法」は,ルール(大前提)から結論を導き出す思考の経路です。
http://www.kantokushi.or.jp/lsp/no657/657_02.htmlより

演繹法は、「××だから、○○である」という論理を数珠つなぎにしていき、結論を引き出す方法です。
http://allabout.co.jp/gm/gc/301207/より

 

このように述べても今一つわからないと思うので、具体例を上げておきます。

まず、以下の内容はアリストテレスの3段論法と呼ばれるものです。これは代表的な演繹法です。

大前提: すべての人間は死すべきものである
小前提: ソクラテスは人間である
結論:  ゆえにソクラテスは死すべきものである
http://allabout.co.jp/gm/gc/301207/より

このほかにもいくつか例があったので紹介しておきますね。

「気温が27度を超えるとアイスクリームが売れはじめる」というルールがあります。そのとき,「明日の予想最高気温は29度である」という観察事項があれば,「明日はアイスクリームが売れる」という結論を導き出すことができます。
http://www.kantokushi.or.jp/lsp/no657/657_02.htmlより

たとえばこんな感じです。
野菜は栄養がある。にんじんは野菜だ。だから、にんじんは栄養がある。
あるいは
ポルシェは高い。高いものは金持ちしか買えない。だから所得の少ない人はポルシェに乗らない。
あるいは
ポルシェは高い。高いものは金持ちしか買えない。だからセルシオに乗っている人も金持ちだ。
というように展開していきます。だから三段論法とも呼ばれます。
http://www.genkipolitan.com/agari/nikki/ikinouhou.htmlより

先に結論ありきで話が進むのでわかりやすいですね。

 ただし、先の結論ありきなので、間違った前提、思い込み、一部分しか正しくないことを最初に示すと話がおかしくなってしまうという問題点もあります。

身近な反面、落とし穴もあります。注意しないと論理の飛躍が起きやすかったり、論理が長くなりがちで「屁理屈」のように聞こえることがあります。
http://allabout.co.jp/gm/gc/301207/より

演繹法の欠点は、正しくない、あるいは使用するのが適切ではない前提を用いてしまうことがあることです。
 先入観や偏見に基づいた間違った前提を適用してしまう場合や、ある限定された範囲でのみ正しい前提を全体に適用してしまうような場合などがそれにあたります。
http://www.abysshr.com/mdklg010.htmlより

 気を付けましょう。

帰納法とは

続いて帰納法について説明しますね。

帰納法は演繹法とは逆の方向で結論を導きます。ちょっと意味が分からないかもしれませんね。もっとわかりやすく言うと…

帰納法は、多くの観察事項(事実)から類似点をまとめ上げることで、結論を引き出すという論法です。
http://allabout.co.jp/gm/gc/301207/より

「帰納法」は,多くの観察事項から,ルール(大前提)を導き出す思考の経路です。
http://www.kantokushi.or.jp/lsp/no657/657_02.htmlより

これも具体例を簡単にあげると、

「A店では気温が27度を超えるとアイスクリームが売れはじめる」,「B店でもそうだ」,「C店でも他の店でも同じだ」。これらの観察結果から共通事項を整理すると,「気温が27度を超えるとアイスクリームが売れはじめる」というルールが導かれます。
http://www.kantokushi.or.jp/lsp/no657/657_02.htmlより

となります。この考え方の問題点は全て上げるというのは難しいということです。

帰納法では「納得感」が大事です。観察事項が適切でなかったり、少ない観察事項からむりやり結論を引き出そうとすると、「納得感に欠けてしまう」ことがあります。
http://allabout.co.jp/gm/gc/301207/より

帰納法の欠点は、全事例を網羅するか、それと同等の論理証明をしない限り、帰納した結論(帰結)は必ずしも確実な真理ではなく、ある程度の確率を持ったものに過ぎないことです。(故に帰納法は帰納的推理ともいいます)
 事例の集合が不完全である限り、いくら事例をあげても、それは正しい確率が高いものにしかなりません。
 全知全能ではない人間の認識の限界が帰納法の欠点となります。
http://www.abysshr.com/mdklg010.htmlより

考え方の方向が逆

演繹法と帰納法は考え方の向きが逆だということができます。

それぞれの思考のベクトルが逆になっている点に着目して下さい。

・演繹法:「一般論」→「事象A」→「結論」
・帰納法:「事象A」「事象B」「事象C」→「結論(一般論)」
http://keiei-manabu.com/criticalthinking/complexlogic-1.htmlより

 

今までの話を『伝える力』の文章を引用してまとめますね

演繹法とは、ある事柄を前提として、具体的な一つの結論を得る推論方法のことです。これに対して帰納法とは、個別具体的な事柄から、一般的な規則を見出そうとする推論の方法です。
『伝える力』p111より

さて、これで今回の話のメインの文章のフォーマットについての内容に移っていきますね。これで、演繹法と帰納法については終わりにしておきます。もっと知りたい人は、この内容を書いた時に参考にした記事のリンクを貼っておきますので、参考にしてください。

複合的な論理展開 その1

2つの論理展開~演繹法と帰納法

演繹法と帰納法

「ロジカル(論理的)とは何か」

ロジカルシンキングの代表的な手法とは?

思考法-演繹法と帰納法

問題解決  演繹法と帰納法

推論の基本「演繹法」と「帰納法」を使い分けて考える力を身につけよう

文章を書くときは「緩やかな演繹法」

では、実際に文章を書くときはどちらがいいのでしょうか?

理想を言えば帰納法です。

事実を積み上げて結論を導いたほうが充実した文章になるからです。しかし、一つ一つ積み上げている余裕がない場合もあります。そこで、『伝える力』では「緩やかな演繹法」を勧めています。

 

これは、基本的に演繹法を用いつつ、状況によって帰納法を取り入れるというものです。

『伝える力』に書いてある説明を紹介します。

まずは、下調べ。そこで仮説を立ててみます。

そのうえで現地に行ってみて、その通りであれば、仮説が立証されたことになります。仮説の通りだったわけですから、報告書、提案書はまとめやすいはずです。ところが、実際に現場に行ってみると、下調べをして、仮説を立てていたこととは違った部分も見えてくるものです。
『伝える力』p113より

仮説を立てて、うまくいけばその通り、うまくいかなければ現場をもとに修正する。演繹法をベースにしつつ、帰納法のように実際の証拠を集めていくという方針です。

これで、文章を書くときの基本的な形はできたことになりますね。

文章を書くときの大まかな形式

文章を書くときには

1.まずはテーマを決める
2.調べて、仮説を立てる

ということになります。さらに、報告書などの現場での内容を含める必要がある文章である場合は、

3.現地に行ったり、実験を行ったり、ヒアリングを行う
4.仮説を照らし合わせる

ということになります。こういった方針がわかると、文章も書きやすいですね!

今回は、2つの考え方(演繹法と帰納法)を用いた文章を書くときの形式・フォーマットについて話をしました。この内容を意識することができると、文章を書くときの順番がわかってすごく楽になると思いますよ。

 

 

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